チタン パイプ / パイプ部品加工

チタン・βチタンのパイプ及びパイプ部品加工を取り扱っております。

一言にパイプといっても継ぎ目(シーム)の有り無しで種類が変わり、またそれに伴って、工程やコストが変わってきます。パイプの種類及び特長については、下表を参考ください。

 

純チタン・βチタンパイプ 種類及び特長

 

事例

  • 細線径のチタン製パイプ 

 

パイプ部品

特長

  • 純チタン、βチタン( DAT51 )のパイプ加工実績あり。
  • 対応可能線径 最小線径 外径: φ 0.5 mm , 内径: φ 0.3 mm , 肉厚: 0.1 mm
           最大線径 外径: φ 6.0 mm ( 目安 )

 

βチタンについて

β チタンは、チタンの基本的特長である「比重が小さい」「耐食性に優れる」「非磁性」に加え、眼鏡材に要求される「バネ特性」も併せ持っています。また、冷間加工性にすぐれ、冷間加工により高強度が得られます。

[機械的特性] 引張強度 約650 ~ 1800 MPa (※)

       ヤング率 約80 ~ 110 GPa (※)

※βチタン合金の引張強度やヤング率は、熱処理によって変化します。

 (一般には時効処理など熱処理を加えるにより、引張強度およびヤング率は、それぞれ上がります)

 

チタンとステンレスの材料特性及びパイプ材の用途について

各材質の一般的な材料特性の評価をまとめてあります。下表を参考ください。
(例 〇: 優れている, △: 平均的, ×: 優れていない )

チタンとステンレスの材料特性及びパイプ材の用途例

 

βチタンパイプ標準品寸法について

弊社協力会社によるβチタンパイプの標準品寸法表です。詳細は、下表の通りです。

βチタンパイプ標準品寸法表

 

チタンパイプの追加加工の事例

弊社協力会社によるチタンパイプの追加加工事例です。詳細は、下表の通りです。

追加加工名 加工事例・写真 特長
テーパー ( 絞り) 加工 パイプ絞り加工-二九精密機械工業様提供

目的: 要望の形状にする。

効果: 先端に行くにつれ、徐々に細くするといった絞り加工が可能。

最小径の絞り事例: βチタンパイプ φ 0.5 mm, 内径 φ 0.1 mm

上パイプはロングテーパー加工
下パイプはPTFEコーティング品

パイプ曲げ加工 パイプ曲げ加工-二九精密機械工業様提供

目的: 要望の形状にする。

効果: 真っすぐのパイプを任意の箇所で曲げ加工が可能。

曲げ半径はパイプ外径や肉厚により対応可能な範囲があります。
・φ 1 mm 以下 → 最小R 3 mm
・φ 1 ~ 1.5 mm → 最小R 5 mm
・φ 1.5 ~ 2 mm → 最小R 7 mm
・φ 2 ~ 2.5 mm → 最小R 11 mm

内面研磨加工 内面研磨-二九精密機械工業様提供

目的: 内面を滑らかにする。

効果: パイプ内面の凹凸を少なくすることにより、内部を通る液体の流動性が良くなり、液残りが少なくなります。

面相度 ( 表面粗さ ) ≦ Ra 0.05 仕上可能。

曲げ、テーパー及び絞り形状などの内面研磨も可能。

写真はRa 0.02 の特殊加工事例